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ひだまりママのキッチン・メモ

こどもの頃、友達と思いっきり遊んで、
夕方お腹をすかせて家に帰るころ、
帰り道にあるそこらじゅうの家々からは
”プ~ン”と、おいしそうなにおいがした。

家に帰ると、
エプロン姿の母が台所でせっせと夕食の準備。
手際よく夕食の支度をしている母の側に駆け寄る。
けして広くない台所、
二人並ぶにはきっとジャマだったに違いない。
でも母は、笑顔で、私の一日の出来事をそこで聞いてくれた。

小さな台所は、母と娘のコミュニュケーションの場所だったのかもしれない。
母が料理するのを見ながら、料理を自然に教えてもらっていた。
今と違って、食材も調味料もキッチンもいたってシンプルだったような。
むずかしいテクニックも全く必要がない家庭料理。
おばあちゃんからお母さんに伝わってきた我が家の味。
こんどは私の娘が引き継ぐのかな?